ヒマラヤ水晶 (ガネーシュヒマール)
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サイズ:77mm×53mm×26mm ※最長部分を計測
重さ:68g
石の産地:Dhading,Ganeshu himal,Nepal
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ネパールを訪れた際に 現地で沢山の水晶と出会い、 1つ1つ手に取り選んだ結晶の中からのご紹介です。
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水晶そのものは非常に透明度が高く 瑞々しい照りを伴っており
内側に取り込まれた もしくは側面に付着した、白や銀のマイカに黒のバイオタイト、金箔のようなインクルージョンなど
豊かな内包物をとても鮮明にご覧いただけます。
地殻変動などの働きによって欠落してしまった片側の結晶、その先端は雪が降り積もったようにマイカに覆われています。
荒々しく野性味溢れる特徴を持ちながらも、
伸びやかな結晶のかたちや透明感、一部に見られる色鮮やかな虹、
インクルージョンから放たれる金や白銀の輝きが美しく、その佇まいは雪山の女神のように感じました。
見応えのある、豊かな個性を持つ結晶です。
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大陸の衝突という大いなるエネルギーによって隆起して生まれた、世界最高峰のヒマラヤ山脈。
古来より聖なる山、神々の住まう山として深く信仰されてきました。
ヒンドゥー教の中で象頭を持つ神・ガネーシャが守る山を意味するガネーシュヒマールは
ヒマラヤ山脈の中央、ネパールとチベットの国境に位置する山々。
ガネーシュヒマールの水晶は、なだらかな曲線を描き、どっしりとしたおおらかさを感じるものであったり
緑泥のクローライトを含み、尖りのあるシャープな形状を持つものなど、土地ならではの特徴が見られます。
水晶の採掘権を持つ一部の民族の人たちの住む村までは、車を乗入れることのできる場所から徒歩で2,3日
採掘場所には、彼らはそこから片道3日程かけて辿り着きます。
厳しい自然環境である山岳地帯であるため、採掘できる季節は1年の中でも限られており、1つ1つ全てが手で採掘され
全体的な採掘量は決して多くはなく、その中でも透明度の高い高品質のものはほんの一部。
非常に希少なものであることが想像できます。
ヒマラヤの麓から届けられるまでの過程に寄り添いながら
手元に巡ってきた水晶との縁を感じていただけたら幸いです。