ヒマラヤ水晶(ガネーシュヒマール) 12[セルフヒールド]

CR06062203

23,000円(税抜)





ヒマラヤ水晶 (ガネーシュヒマール)

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サイズ:107mm×31mm×28mm ※最長部分を計測

重さ:139g

石の産地:Dhading,Ganeshu himal,Nepal
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ネパールを訪れた際に 現地で沢山の水晶と出会い、 1つ1つ手に取り選んだ結晶の中からのご紹介です。

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真直ぐに伸びる柱は、ややふっくらと丸みを帯びた曲線を描きながら先端に向かい
ガネーシュヒマール産水晶らしいフォルムを示しています。

花の蕾のような実のような、充実した豊かな印象を受けるかたち。
横にして置いてみるとまるで涅槃像のよう。
側面にある他結晶との剥離痕や底面は、細かなセルフヒールド(再結晶化)が見られるため
地殻変動などの自然の力で折れ、そこから長い時が流れていることがわかります。

透明度が高く、表面にはしっとりと瑞々しい艶。
(一部には擦りガラス状の面も見られます。)

根元の白濁した部分はミストインクルージョンの集まり。
光に反射して微細な輝きが生まれています。

手のひらで包み込むととても穏やか。
尖りのない、優しく澄んだ水のような印象の結晶です。

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大陸の衝突という大いなるエネルギーによって隆起して生まれた、世界最高峰のヒマラヤ山脈。
古来より聖なる山、神々の住まう山として深く信仰されてきました。

ヒンドゥー教の中で象頭を持つ神・ガネーシャが守る山を意味するガネーシュヒマールは
ヒマラヤ山脈の中央、ネパールとチベットの国境に位置する山々。

ガネーシュヒマールの水晶は、なだらかな曲線を描き、どっしりとしたおおらかさを感じるものであったり
緑泥のクローライトを含み、尖りのあるシャープな形状を持つものなど、土地ならではの特徴が見られます。

水晶の採掘権を持つ一部の民族の人たちの住む村までは、車を乗入れることのできる場所から徒歩で2,3日
採掘場所には、彼らはそこから片道3日程かけて辿り着きます。

厳しい自然環境である山岳地帯であるため、採掘できる季節は1年の中でも限られており、1つ1つ全てが手で採掘され
全体的な採掘量は決して多くはなく、その中でも透明度の高い高品質のものはほんの一部。

非常に希少なものであることが想像できます。

ヒマラヤの麓から届けられるまでの過程に寄り添いながら
手元に巡ってきた水晶との縁を感じていただけたら幸いです。