ヒマラヤ水晶 (ガネーシュヒマール)
------------------------------
サイズ:27mm×32mm×20mm ※最長部分を計測
重さ:30.4g
石の産地:Dhading,Ganeshu himal,Nepal
------------------------------
コロンとした蕾のようなかたちに豊かな表情を感じる、ネパールを訪れた際に出会ったガネーシュヒマールからの水晶。
透明度高く、氷のような瑞々しさを帯びた単結晶です。
背面には散りばめられたような濃緑のクローライト。
底面はセルフヒールド化し、小さなポイント先端が折り重なるような
彫刻作品のような模様が生まれています。
※セルフヒールド…何らかの衝撃や環境変化からダメージを受けた後、
その部分が再結晶化する現象のこと。
------------------------------
大陸の衝突という大いなるエネルギーによって隆起して生まれた、世界最高峰のヒマラヤ山脈。
古来より聖なる山、神々の住まう山として深く信仰されてきました。
ヒンドゥー教の中で象頭を持つ神・ガネーシャが守る山を意味するガネーシュヒマールは
ヒマラヤ山脈の中央、ネパールとチベットの国境に位置する山々。
ガネーシュヒマールの水晶は、なだらかな曲線を描き、どっしりとしたおおらかさを感じるものであったり
緑泥のクローライトを含み、尖りのあるシャープな形状を持つものなど、土地ならではの特徴が見られます。
水晶の採掘権を持つ一部の民族の人たちの住む村までは、車を乗入れることのできる場所から徒歩で2,3日
採掘場所には、彼らはそこから片道3日程かけて辿り着きます。
厳しい自然環境である山岳地帯であるため、採掘できる季節は1年の中でも限られており、1つ1つ全てが手で採掘され
全体的な採掘量は決して多くはなく、その中でも透明度の高い高品質のものはほんの一部。
非常に希少なものであることが想像できます。
ヒマラヤの麓から届けられるまでの過程に寄り添いながら
手元に巡ってきた水晶との縁を感じていただけたら幸いです。